この前は妊娠中、妊娠後期に発育不全と診断されて急遽入院になったところまでお話ししました。
今回は入院してから産まれるまでのお話です。
1.急遽入院からの出産準備
38週の健診後に急遽入院が決まりましたが、前々から入院になる可能性も伝えていたので、旦那さんも驚きつつも私を励ましてくれました。
仕事を急いで終わらせて病院に駆けつけてくれ、主治医から赤ちゃんのことや、これからの流れについて説明してもらいました。
その後、無痛分娩を予定していたので腰に麻酔を入れるチューブの処置と、子宮口を広げるためのバルーンの処置も一緒に行っていただきました。
麻酔用のチューブで腰に鈍痛があり、バルーンを入れたことにより8分間隔くらいで前駆陣痛のようなものが現れました。
しかし、前駆陣痛は1時間もすれば治り、腰の鈍痛が少し気になるくらいでその日は眠りにつきます。
2.夜中におしるしと陣痛開始
夜中2時ごろお腹を蹴られるような感覚で目が覚めてトイレに行くとおしるしが!
いよいよか!
無痛分娩だったので、10ヶ月待った我が子に会える楽しみと、突然の入院になってしまったので心の準備ができていないのも事実で焦りや不安もありました。
その後3時ごろにお腹の痛みで目が覚めて間隔を測ると8分ほど。
子宮をぎゅーっと握られてるような感覚で痛みはあるものの、まだまだ耐えられる。
無痛分娩とは言えど、ある程度強い陣痛にならないと麻酔は入れられないので、完全なる無痛ではないのです…
痛みの治った時に寝て、痛みで起きるを繰り返して朝になる頃には5分間隔くらいになっていました。
それでもまだ生理痛くらいの痛みで全然耐えられました。
3.突然看護師さんが病室に駆け込んできて…
朝起きてからNST(お腹に赤ちゃんの心拍とお腹の張りを見るための機械)をつけて赤ちゃんの健康状態を確認。
痛みの波が来ると赤ちゃんの心拍が少し低くなりがち。
最初は様子を見ていましたが、徐々に心拍が100を切ることが多くなり、看護師さんが3人くらい慌てて私のいる病室に駆け込んできました。(通常時だと赤ちゃんの心拍は大人より早いので150〜170くらいあります)
私は突然駆け込んできた看護師さんたちにびっくりし、何事!?という感じでしたが説明を受け、先生から診察を受けることに。
バルーンは外れていませんでしたが、夜中にお腹を蹴られたような感覚があったのは、破水だったようです。
バルーンを外すと羊水が出てくるように。
羊水が減ったことによって子宮の収縮により赤ちゃんにかかる圧が強くなり、苦しくて心拍が下がってしまうようでした。
4.いよいよ出産…!促進剤投与したが、赤ちゃんの心拍が不安定…
そこからすぐにLDR室(陣痛〜出産〜回復までをする部屋)に移動。
看護師さんからは
「今日産まれるかもしれないし、初産だから明日になる可能性もある。もしかしたら1回帰ってもらうことになるかもしれないけど、旦那さんも呼んでいいよ」
まだまだ時間はかかると思いましたが、いつも身近にいてくれる人が近くにいると安心と思い、旦那さんに電話して仕事を抜けてもらってきてもらいました。
あの時大丈夫と強がらずに来てもらうという判断をした私。
大正解でした!笑
看護師さんもとてもいい方ばかりだったのですが、やはりいつも身近にいる旦那さんがいることで後から振り返ると乗り越えられたんだなと思います。
促進剤を使っていたので、だいぶ痛みも強くなってきて、麻酔を入れてもらいました。
旦那さんが到着する頃には若干痛いかな?くらいの感覚で旦那さんや看護師さんと談笑できるくらい。
ただ、この時点で子宮口5cm。
赤ちゃんの心拍が下がりやすいのは変わらない。
お昼ごろには麻酔を入れているものの、痛みが強くなってきます。
赤ちゃんが苦しいからと酸素マスクをつけられ、呼吸をちゃんとして酸素を送ってあげてと言われるように。
お昼ごろには痛みで喋るなんてできず、ひたすら痛みとの戦い。
旦那さんにモニターを見てもらいながら、呼吸法を一緒にしてもらったり、お水を飲ませてもらったり…
助産師さん並みに頑張ってくれて、看護師さんは医療的な部分に集中してくれていました。
「こんなに熱心に頑張ってくれる旦那さんはあんまりいないよ」
看護師さんに言ってもらえるくらい隣で頑張ってくれました。
5.医師から帝王切開への提案
お昼過ぎてからは陣痛の波も1.2分間隔でお腹の張りが治っている時も治っている時もずっと痛い。
しかし内診し、子宮口を確認してもらっても7cm。
赤ちゃんの心拍が下がるのが良くならず、主治医からは帝王切開の提案をされます。
「このまま子宮口が全開になるのを待つと、赤ちゃんがもたないかもしれない。帝王切開で出産した方が赤ちゃんにとっていいと思う」
この時、旦那さん曰く赤ちゃんの心拍は70くらいまで下がっていた時があったようです。
赤ちゃんの安全も考慮し、帝王切開にすることに了承。
バタバタと帝王切開の準備が始まり、周りが慌ただしくなります。
しかもこの時私は発熱していたようで、38.2℃の熱がありました。
手術だと立ち会いができないため、ここまで頑張ってくれた旦那さんとバイバイ。
寂しさと不安でいっぱいでした。
6.いよいよ我が子との対面
手術室に着いて麻酔の処置をしてもらうと陣痛の痛みもなくなり、周りが冷静に見えるように。
J-popの音楽が流れており、患者さんを緊張させないための工夫などもされていました。
執刀医の先生が2人とも女の先生で、度々顔を覗かせては
「大丈夫だよ。すぐに赤ちゃんに会えるからね」
そう声をかけてくれ、少し安心できました。
いざ手術が開始され、お腹をグイグイ引っ張られる感覚。
本当に10分ほどで「赤ちゃん出るよ〜」と先生が言ってすぐ元気に産声が聞こえました。
小さめと言われていたし、心拍が下がることが何時間か続いていたので、元気かどうかとても心配。
大きな声で泣いてくれて、私も安心して自然と涙が出ていました。
泣かなかったらどうしようとか不安なことがたくさんあったため、本当によかった…。
涙が止まらず何回も涙を拭いてもらいました。笑
私が後処置をしてもらっている間、息子の方が先に病室に行くことに。
一瞬触らせてもらうことができましたが、私の隣に来た息子は呑気に大あくび。笑
とても可愛かったです。
その後、息子の体重は2150g、身長44cmとやはりエコーで測ってもらっていたくらいの大きさだと教えてもらいました。
低出生体重児。
元気に産まれたという安心感と共に、やはり“小さい“というところに不安も覚えました。
7.NICUから母子同室に
低出生体重児だったことと、帝王切開で出産だったため(帝王切開の赤ちゃんは稀に呼吸が乱れてしまうことがあるらしい)一時NICUにいました。
しかし、バイタルが安定していることやミルクをちゃんと飲んでいるということで次の日には母子同室ができるように。
次の日の午前中には私も歩行訓練があり、傷は痛みましたが何とか歩くことができ、息子と会うことができました。
隣ですやすや寝ている息子が昨日までお腹にいたとは…。
予定外のことがたくさんあった出産だったので、改めて産まれたのかと実感した瞬間でした。
小さいので一緒に退院できるか不安でしたが、退院までの1週間、順調に体重が増えており、ミルクをちゃんと飲めることもあり、無事に一緒に退院することができました。
次回予告:息子のその後の成長
予定外のことがたくさん起きた出産でしたが、無事息子も元気に成長しております。
帝王切開での出産となり、予定とは真逆の出産となりました。
でも結果的に、陣痛と帝王切開と両方の体験をできたのはすごくいい経験になったなと思います!
出産後の成長について次回はお話ししたいと思います!
長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただいた方ありがとうございます♡
